BPEL 図の構築方法を習得する最良の方法は、サンプルプロセスを作成することです。既存のサンプルプロセスを変更することによって、独自の BPEL プロセスを設計できます。
サンプルとして、「新規プロジェクト」ウィザードは、BPEL モジュールと複合アプリケーションの両方の種類のプロジェクトを自動生成します。したがって、これらの各プロジェクトを別々に作成する必要はありません。ただし、サンプルアプリケーションを配備するには、複合アプリケーションプロジェクトに BPEL モジュールを JBI モジュールとして手動で追加する必要があります。
BPEL デザイナーでは、次のサンプルプロセスを作成できます。
同期プロセスとは、クライアントがプロセスへメッセージを送信し、応答を待ち、応答が返ってきた場合にのみ処理を続行する会話形式を表します。同期サンプルプロセスを作成した場合、IDE は、単一の同期操作と必要な WSDL および XML スキーマファイルを備えたプロセスの骨組みを生成します。
非同期プロセスは、実行時間の長い会話に適用され、クライアントがプロセスからの応答を待つことなく作業を続行します。このプロセスは、結果を同期的にクライアントへ返すのではなく、クライアントの要求を受け入れ、長時間かかる可能性のある作業を実行し、その作業が完了した時点で、非同期にクライアントへコールバックします。非同期プロセスを作成した場合、IDE は、受信および発信非同期操作をそれぞれ 1 つずつと、必要な WSDL および XML スキーマファイルを備えたプロセスの骨組みを生成します。
個々のプロセスはすべて、単数または複数の会話パートナーとの同期および非同期の対話からなる任意のコレクションで構成できます。
このサンプルは、BPEL 要素の大部分と、いくつかのパートナー Web サービスを使用して構築された実世界の BPEL プロセスサンプルです。
ウィザードは、旅行予約サービスサンプルのほかに、ReservationPartnerServicesApplication と ReservationPartnerServices という 2 つのプロジェクトを作成します。これら 2 つのプロジェクトを、バンドルされている Application Server へ配備して、旅行予約サービスプロセスにパートナー Web サービスを提供します。このサンプルプロジェクトの操作方法についての詳細は、『 Understanding the Travel Reservation Service 』ガイドを参照してください。
サンプルの BPEL プロジェクトを作成するには、次の手順に従います。