JSF 1.2 カレンダコンポーネントの「プロパティー」ウィンドウ
関連項目
ビジュアルデザイナーで編集中のページでカレンダコンポーネント を選択すると、そのプロパティーが「プロパティー」ウィンドウに表示されます。
このコンポーネントのプロパティーの大部分は、ページ Bean では Calendar Java コンポーネントの JSP 属性およびプロパティーの両方になります。
この JavaServer Faces 1.2 コンポーネントには、次のプロパティーがあります。
「一般」
id。 型: String
ページ Bean および JSP ファイルでのカレンダコンポーネントの名前。
Appearance
columns。 型: int
コンポーネントの描画に使用する文字数。デフォルト値は 20 です。
dateFormatPattern。 型: String
ユーザーが入力する日付の書式。ロケールに基づいてパターンが自動的に選択されるため、通常、このプロパティーを設定する必要はありません。
日付の書式を指定する場合は、このプロパティーの右側にある省略符号ボタン (...) をクリックし、プロパティーエディタのリストから定義済みの書式を選択します。独自の書式を追加することもできます。書式を追加する場合、入力できる値は、yyyy (年) と MM (月)、dd (日) をセパレータ文字で区切って組み合わたものに限られます。代表的なセパレータ文字は、/ (スラッシュ)、. (ピリオド)、および - (ハイフン) です。たとえば次の日付の書式は受け付けられます。
MM/dd/yyyy
yyyy.MM.dd
dd-MM-yyyy
dateFormatPatternHelp。 型: text
日付入力フィールドの下に表示されて、日付入力フィールドが受け付ける書式パターンを示すテキスト。「dateFormatPattern」プロパティーを設定しなかった場合は、自動的にテキストが選択されます。「dateFormatPattern」プロパティーを設定した場合は、サポートする各ロケールの設定に応じてローカライズの文字列に「dateFormatPatternHelp」プロパティーをバインドします。
label。 型: String
テキスト入力フィールドの横に表示されるラベル。通常はユーザーが入力する内容を示します。
「label」プロパティーはラベルコンポーネント ほど柔軟ではありません。コンポーネントに対するラベルの位置など、ラベルの外観をより制御したい場合は、ラベルコンポーネントを使用できます。
labelLevel。 型: int
ラベルの外観を決める数値。1 (強) はフォントサイズが大きく、ボールドで表示されます。2 (中) はデフォルトです。フォントサイズが小さく、ボールドで表示されます。3 (弱) はフォントサイズが小さく、ボールドではない通常の太さで表示されます。このプロパティーは、「label」プロパティーを設定した場合にのみ有効です。
style。 型: String
コンポーネントに適用する階層式スタイルシートの規則 (CSS レベル 2)。例:
position: absolute; left: 288px; top: 312px
値を直接入力するか、省略符号ボタン (...) をクリックしてスタイルエディタ を使用して入力します。
このプロパティーは、このコンポーネントのテーマまたはプロジェクトの CSS ファイルの設定をオーバーライドします。コンポーネントの一部が、別のスタイル設定の子コンポーネントによって隠されていると、このプロパティーに指定されているスタイルが適用されていないように見えることがあります。
CSS2 スタイル属性の一覧は、次の Web ページを参照してください。
styleClass。 型: String
コンポーネントの生成時に適用する CSS スタイルクラスの空白区切りのリスト。スタイルクラスは、プロジェクトのスタイルシートまたはテーマの CSS ファイル内で定義されている必要があります。省略符号ボタン (...) を押すと、このプロパティーに追加できるすべてのスタイルが表示されます。プロジェクトの階層式スタイルシートに CSS のクラスや規則を追加する方法については、CSS エディタ を参照してください。
このプロパティーに追加されたクラスが、コンポーネントに対して効果がないように見えることがあります。このように見える理由については、上記の「style」プロパティーの注を参照してください。
現在のテーマ からプロジェクトの CSS ファイルに CSS スタイルクラスを追加し、そのスタイルクラスの定義を変更した場合、その変更は、そのスタイルクラスを使用しているすべてのコンポーネントに作用します。ただし、プロジェクトの CSS ファイルには、デフォルトのスタイルクラスの定義を変更する独自のスタイルクラスを追加することができ、このプロパティーにその独自のクラスを追加した場合、その変更は、このコンポーネントのこのインスタンスにのみ作用します
Data
maxDate。 型: java.util.Date
選択可能な最後の日付。デフォルト値は「selectedDate」プロパティーの値から 100 年後の日付、またはこのプロパティーが設定されていない場合は現在の日付から 100 年後の日付になります。
minDate。 型: java.util.Date
選択可能な最後の日付。デフォルト値は「selectedDate」プロパティーの値から 100 年前の日付、またはこのプロパティーが設定されていない場合は現在の日付から 100 年前の日付になります。
required。 型: boolean
boolean選択した場合、ユーザーは、ページを送信する前に必ずカレンダに値を入力する必要があります。ページにメッセージ コンポーネントを追加し、「for」プロパティーをこのコンポーネントにリンクする場合、値を入力せずにページを送信しようとするとエラーメッセージが表示されます。
selectedDate。 型: Date
ユーザーによって選択されたカレンダ日付を表す java.util.Date オブジェクト。コンポーネントを右クリックし、「データにバインド」を選択すると、このプロパティーをサーバー上で入力された値を処理するデータプロバイダまたはオブジェクトにバインドできます。
このプロパティーが設定されていない場合、このコンポーネントの初期表示では、デフォルトで現在の日付になります。「minDate」および「maxDate」に値を指定している場合は、このプロパティーに、その範囲内の日付を初期表示する値を指定することもできます。
validatorExpression。 型: MethodExpression
値が送信されたときに使用する JavaServer Faces バリデータを指定します。バリデータは、ユーザーが入力した値が正しいことを確認します。バリデータが定義する条件に合わない場合、バリデータはメッセージコンポーネント に表示するメッセージを送信します。
ドロップダウンリストからバリデータを選択します。空白 (null) を選択すると、バリデータは呼び出されません。バリデータを選択する場合、「required」プロパティーを選択して、ユーザーが必ず値を入力するようにできます。
コンポーネントを右クリックし、「イベントハンドラを編集」>「validate」を選択することで、独自のバリデータメソッドを定義できます。独自のメソッドを定義した場合は、このプロパティーに設定した値はすべてオーバーライドされます。
動作
disabled。 型: boolean
選択した場合、コンポーネントはフォーカスされないか、送信に含まれません。コンポーネントがページに適用されない場合は、このプロパティーを使用します。「disabled」プロパティーを使用したときの働きと「readOnly」プロパティーを使用したときの働きについては、「readOnly」プロパティーの注を参照してください。
readOnly。 型: boolean
選択した場合、ユーザーが値を入力できなくなりますが、コンポーネントの値は送信されます。コンポーネントは適用するが変更されてはいけない場合に、このプロパティーを使用します。
読み取り専用フィールドがページの送信時に含まれるのに対し、無効にされたフィールドはページの送信時に含まれません。「disabled」プロパティーを使用した場合、JavaServer Faces は値が送信されたことを検出しません。
toolTip。 型: String
データ入力フィールドの HTML の title 属性を設定します。ユーザーが入力フィールドの上にマウスカーソルを置くと、このプロパティーに設定したテキストが表示されます。
コンポーネントが使用不可にされていると、ほとんどのブラウザでツールチップが表示されません。
visible。 型: boolean
描画される HTML ページでコンポーネントをユーザーに見えるようにするかどうかを指定します。このプロパティーはデフォルトで選択されています。このプロパティーを選択解除した場合、コンポーネントの HTML コードはページに描画されますが、スタイルの設定で非表示になっているので、コンポーネントをブラウザでは見ることができません。HTML コードが描画されているためコンポーネントはフォーム送信時に処理され、ブラウザでソース表示すると HTML コードを見ることができます。このほか、Web アプリケーションはクライアント側の JavaScript を使用して、コンポーネントを表示/非表示にできます。
たとえば特定のユーザーには見せない情報が含まれているなど、コンポーネントを完全に非表示にする必要がある場合は、「rendered」プロパティーを選択解除します。
アクセシビリティー
tabIndex。 型: String
タブ順でのカレンダの位置を指定します (省略可能)。ユーザーがタブでドキュメント内を移動した場合に、コンポーネントにフォーカスが移動する順序を決定します。値は 0 ~ 32767 の範囲の整数です。
JavaScript
onBlur。 型: String
コンポーネントがフォーカスを失ったときに実行する JavaScript。
onChange。 型: String
コンポーネントにフォーカスがない状態からフォーカスを得たあとで値が変更されたときに実行する JavaScript。
注: onChange は、ユーザーがカレンダのテキスト入力フィールドに値を入力したときにのみトリガーされます。ユーザーがポップアップカレンダから値を選択した場合にはトリガーされません。
onClick。 型: String
ユーザーがコンポーネントをクリックしたときに実行する JavaScript。
onDblClick。 型: String
ユーザーがコンポーネントをダブルクリックしたときに実行する JavaScript。
onFocus。 型: String
コンポーネントがフォーカスを得たときに実行する JavaScript。
onKeyDown。 型: String
コンポーネントにフォーカスがあり、キーが押されたときに実行する JavaScript。
onKeyPress。 型: String
コンポーネントにフォーカスがあり、キーが押されて離されたときに実行する JavaScript。
onKeyUp。 型: String
コンポーネントにフォーカスがあり、キーが離されたときに実行する JavaScript。
onMouseDown。 型: String
マウスカーソルがコンポーネント上にあり、ユーザーがマウスボタンを押し続けているときに実行する JavaScript。
onMouseMove。 型: String
ユーザーがコンポーネント上でマウスカーソルを動かしているときに実行する JavaScript。
onMouseOut。 型: String
ユーザーがコンポーネント上に置かれていたマウスカーソルをコンポーネントの外に動かしたときに実行する JavaScript。
onMouseOver。 型: String
ユーザーがコンポーネント上でマウスカーソルを動かしているときに実行する JavaScript。
onMouseUp。 型: String
マウスカーソルがコンポーネントにあり、そこでユーザーがマウスボタンを離したとき実行する JavaScript。
onSelect。 型: String
ユーザーがコンポーネント内のテキストを選択したときに実行する JavaScript。
注: onSelect は、ユーザーがカレンダのテキスト入力フィールドで値を選択したときにのみトリガーされます。このイベントは、テキストフィールドに値を入力して選択した場合か、ポップアップカレンダで値を選択してからテキストフィールドでマウスを使用して選択した場合にトリガーされます。
詳細
immediate。 型: boolean
このプロパティーを選択すると、ユーザーがカレンダの日付の入力を終了したとき、妥当性検査やモデル値の更新などの前にページ Bean 内のコードが実行されます。基本的には、コードの実行はサーバーでただちに行われ、ページが返されます。この機能をより簡単に実装するには、仮想フォーム にコンポーネントを関連付け、そのコンポーネントを右クリックして「変更時に自動送信」を選択します。
rendered。 型: boolean
選択した場合、ページが送信されるたびカレンダが描画され、処理されます。選択しなかった場合、カレンダがページに表示されることはなく、非表示コンポーネントとしても描画されません。
イベント
ビジュアルデザイナーでコンポーネントを右クリックして、「イベントハンドラを編集」>「<イベント名 >」選択することによってイベントのプロパティーを設定できます。
valueChange。 コンポーネントの値に変更があったときに呼び出すコンポーネント値の値変更リスナーメソッドの名前。通常、ページ Bean でこのメソッドを定義するには、「ナビゲータ」ウィンドウでコンポーネントを右クリックして、「イベントハンドラを編集」>「processValueChange」を選択します。このメソッドのデフォルト名は component-id _processValueChange で、component-id は「id」プロパティーの値です。
validate。 コンポーネントの値を検査するために呼び出すメソッドの名前。validate メソッドをコーディングする場合は、「ナビゲータ」ウィンドウ でコンポーネントを右クリックして、「イベントハンドラを編集」>「validate」を選択します。このメソッドのデフォルト名は component-id _validate で、component-id はコンポーネントの「id」プロパティーの値です。
関連項目
カレンダコンポーネント
コンポーネントの手順
コンポーネント関連の手順早見表
著作権と商標について