JSF 標準複数行テキスト領域コンポーネントの「プロパティー」ウィンドウ
関連項目
ビジュアルデザイナーの編集中のページで JavaServer Faces の複数行テキスト領域コンポーネント
を選択すると、そのプロパティーが 「プロパティー」ウィンドウ に表示されます。
このコンポーネントのプロパティーの大部分は、ページ Bean では HtmlInputTextarea Java コンポーネントの JSP 属性およびプロパティーの両方になります。
この JavaServer Faces 標準コンポーネントには、次のプロパティーがあります。
「一般」
- id。
型: Text
ページ Bean および JSP ファイルでの複数行テキスト領域コンポーネントの名前。
Appearance
- cols。
型: int
テキスト領域の幅 (文字数)。ユーザーがこの領域を超える文字を入力すると、テキストが次の行に折り返されます。
- disabled。
型: boolean
選択した場合、コンポーネントはフォーカスされないか、送信に含まれません。「disabled」プロパティーを使用したときの働きと「readonly」プロパティーを使用したときの働きについては、「readonly」プロパティーの注を参照してください。
- readonly。
型: boolean
選択した場合、ユーザーがテキストを入力できなくなりますが、値は送信されます。
- 読み取り専用フィールドがページの送信時に含まれるのに対し、無効にされたフィールドは含まれません。ユーザーが値を変更するのを禁止するために「disabled」プロパティーを使用すべきと考えられる場合には、「readonly」プロパティーを使用することを推奨します。「disabled」プロパティーを使用した場合、JavaServer Faces は値が送信されたことを検出しません。
- rows。
型: int
一度に表示するテキストの行数。ユーザーは上下にスクロールして、表示されていないテキスト行を見ることができます。
- Web ブラウザによって、このコンポーネントの行数を表示するサイズが異なります。これを回避するには、「
style」プロパティーで「height」を設定します。たとえば、height: 100; とすると、高さが 100 ピクセルに設定されます。
- style。
型: String
コンポーネントに適用する階層式スタイルシートの規則 (CSS レベル 2)。このプロパティーは、プロジェクトの CSS ファイルの設定をオーバーライドします。例:
position: absolute; left: 288px; top: 312px
値を直接入力するか、省略符号ボタン (...) をクリックしてスタイルエディタを使用して入力します。
CSS2 スタイル属性の一覧は、次の Web ページを参照してください。
- styleClass。
型: String
コンポーネントの生成時に適用する CSS スタイルクラスの空白区切りのリスト。スタイルクラスは、プロジェクトのスタイルシートで定義されている必要があります。省略符号ボタン (...) を押すと、このプロパティーに追加できるすべてのスタイルが表示されます。プロジェクトの階層式スタイルシートに CSS のクラスや規則を追加する方法については、CSS エディタを参照してください。
- title。
型: String
スクリーンリーダーで読み取ることが可能で、ツールチップとして表示可能な、このコンポーネントに関する情報。
- コンポーネントが使用不可にされていると、ほとんどのブラウザでツールチップが表示されません。
Data
イベント
ビジュアルデザイナーでコンポーネントを右クリックして、「イベントハンドラを編集」>「<イベント名>」選択することによってイベントのプロパティーを設定できます。
- validate。コンポーネントの値を検査するために呼び出すメソッドの名前。「
validator」プロパティーに JavaServer Faces バリデータを選択するのではなく、バリデータメソッドをコーディングする場合は、コンポーネントを右クリックして「イベントハンドラを編集」>「validate」を選択します。このメソッドのデフォルト名は component-id_validate で、component-id はコンポーネントの「id」プロパティーの値です。この方法でメソッドを定義すると、「validator」プロパティーと「validate」プロパティーは自動的に設定されます。バリデータを定義する場合は、必ずバリデータが使用されるよう「required」プロパティーも選択します。
- このプロパティーを設定すると、「
validator」プロパティーの値も設定されます。独自のバリデータメソッドを定義する場合は、「validator」プロパティーの値を変更しないでください。変更した場合、定義したバリデータメソッドとの関連付けが失われる可能性があります。
- valueChange。コンポーネントの値に変更があったときに呼び出すコンポーネント値の値変更リスナーメソッドの名前。通常、ページ Bean でこのメソッドを定義するには、「ナビゲータ」ウィンドウでコンポーネントを右クリックして、「イベントハンドラを編集」>「processValueChange」を選択します。このメソッドのデフォルト名は
component-id_processValueChange で、component-id は「id」プロパティーの値です。
JavaScript
- onblur。
型: String
コンポーネントがフォーカスを失ったときに実行する JavaScript。
- onchange。
型: String
コンポーネントにフォーカスがない状態からフォーカスを得たあとで値が変更されたときに実行する JavaScript。
- onclick。
型: String
ユーザーがコンポーネントをクリックしたときに実行する JavaScript。
- ondblclick。
型: String
ユーザーがコンポーネントをダブルクリックしたときに実行する JavaScript。
- onfocus。
型: String
コンポーネントがフォーカスを得たときに実行する JavaScript。
- onkeydown。
型: String
コンポーネントにフォーカスがあり、キーが押されたときに実行する JavaScript。
- onkeypress。
型: String
コンポーネントにフォーカスがあり、キーが押されて離されたときに実行する JavaScript。
- onkeyup。
型: String
コンポーネントにフォーカスがあり、キーが離されたときに実行する JavaScript。
- onmousedown。
型: String
マウスカーソルがコンポーネント上にあり、ユーザーがマウスボタンを押し続けているときに実行する JavaScript。
- onmousemove。
型: String
ユーザーがコンポーネント上でマウスカーソルを動かしているときに実行する JavaScript。
- onmouseout。
型: String
ユーザーがコンポーネント上に置かれていたマウスカーソルをコンポーネントの外に動かしたときに実行する JavaScript。
- onmouseover。
型: String
ユーザーがコンポーネント上でマウスカーソルを動かしているときに実行する JavaScript。
- onmouseup。
型: String
マウスカーソルがコンポーネントにあり、そこでユーザーがマウスボタンを離したとき実行する JavaScript。
- onselect。
型: String
ユーザーがコンポーネント内のテキストを選択したときに実行する JavaScript。
詳細
- accesskey。
型: String
このテキストフィールドをアクティブにするキーボードキーまたはキーボードショートカット。キーボードで押すことができる任意の有効な文字を入力することができます。HTML の <input> タグの accesskey 属性に相当します。
- dir。
型: String
たとえばテキストは英語だが、ページの主言語がヘブライ語であるためにテキストの方向性が継承されない場合の方向性の指示。HTML の <input> タグの dir 属性に相当します。
値は次のいずれかです。
- immediate。
型: boolean
このプロパティーを選択すると、ユーザーがコンポーネントをアクティブにしたとき、妥当性検査やモデル値の更新などの前にページ Bean 内のコードが実行されます。基本的には、コードの実行はサーバーでただちに行われ、ページが返されます。
immediate アクションの最も一般的な例は、「取消し」ボタンです。「取消し」ボタンを immediate にして通常の妥当性検査や更新を飛ばすことができますが、アクションハンドラは引き続き必要なことをすべて行うことができます。一般には、アクションハンドラは前のページに戻ります。デザインによっては、アクションハンドラが「トランザクションが取り消されました」などの情報メッセージをキューに入れるものもあります。より多くのことを行うことも可能です。たとえば、ユーザーがフォームの途中で取り消した事実を記録することもできます。
- lang。
型: String
コンポーネント用に生成されたマークアップに使用する言語を表すコード。HTML の <input> タグの lang 属性に相当します。言語コードを選択するには、省略符号ボタン (...) をクリックしてプロパティーエディタを開きます。たとえば、以下のような言語コードです。
ar - アラビア語
de - ドイツ語
en - 英語
es - スペイン語
fr - フランス語
ja - 日本語
プロパティーエディタで提供しているコードのほかに、ISO 規格の名前を使って別のコードを入力することもできます。たとえば、以下のような言語コードです。
en-US - 米語
ja-JP - 日本語
zh-guoyu - 標準中国語 (マンダリン語)
zh-Hans - 簡体字中国語
zh-Hant - 繁体字中国語
- rendered。
型: boolean
選択した場合、ページが送信されるたびにコンポーネントが描画され、処理されます。選択しなかった場合、コンポーネントがページに表示されることはなく、非表示コンポーネントとしても描画されません。コンポーネントを描画するタイミングを決定する変数に、このプロパティーをバインドできます。たとえば航空機の予約フォームで、頻繁に利用する顧客にはテキスト領域を表示し、一般の利用客には表示しないようにできます。このプロパティーをバインドするには、ビジュアルデザイナーでコンポーネントを右クリックして、「プロパティーのバインド」を選択し、「すべて」ラジオボタンを選択します。これで、すべてのプロパティーが表示され、「rendered」プロパティーをバインドできます。
- tabindex。
型: String
ユーザーがタブでドキュメント内を移動した場合にコンポーネントがフォーカスを得るタイミングを決定するタブ順でコンポーネントの位置を指定します。値は 0 ~ 32767 の範囲の整数です。このプロパティーは、HTML の <input> タグの tabindex 属性に相当します。
- valueChangeListener。
型: MethodBinding
上記の「イベント」の「 valueChange 」プロパティーを参照してください。このプロパティーの値を設定する簡単な方法を説明しています。「valueChangeListener」プロパティーは、「valueChange」イベントプロパティーの土台になっている MethodBinding 型のプロパティーです。このプロパティーは、「valueChange」イベントプロパティーにメソッドが設定されると更新されます。
「valueChange」プロパティーの省略符号ボタン (...) をクリックすると、そのプロパティーのプロパティーエディタを使用して、バインド先の既存のメソッドを選択したり、新しいメソッドを作成したり、既存のメソッドとのバインドを解除したりできます。上級者であれば、たとえば、ページ Bean に存在しないメソッドを呼び出す場合など、「valueChange」プロパティーを使わずに、この「valueChangeListener」プロパティーに直接 MethodBinding 型の式を入力することができます。
- 関連項目
- 標準複数行テキスト領域コンポーネント
- コンポーネントの手順
- コンポーネント関連の手順早見表
著作権と商標について