BPEL デザイナー: BPEL プロセスの妥当性検査
関連項目
BPEL デザイナーには、BPEL バリデーターという BPEL コードの妥当性検査機能が組み込まれており、これは WS-BPEL 2.0 規格に準拠したプロセスを作成する際に役立ちます。コードにエラーがないかどうかが確認し、妥当性検査が失敗すると、ユーザーに通知します。
妥当性検査の基準
バリデーターは、次の基準に従って BPEL プロセスを検査します。
- BPEL 2.0 スキーマへの適合性
- WS-BPEL 2.0 仕様で定義された静的分析規則への準拠性
- 壊れている参照
- BPEL 2.0 仕様では有効であっても、まだ Sun BPEL サービスエンジンでサポートされていない構造
妥当性検査の種類
BPEL デザイナーでは、次の種類の妥当性検査ができます。
- リアルタイム妥当性検査 。この種類の妥当性検査は自動的に起動され、ユーザーの明示的な操作は必要ありません。現在のファイルのみが検査されます。妥当性検査は、BPEL 2.0 スキーマへの適合性の検査を除けば、前述のすべての基準に従って実行されます。
- 明示的妥当性検査 。この種類の妥当性検査では、ユーザーが妥当性検査プロセスを明示的に起動します。インポートされたすべての XSD ファイルと WSDL ファイルも検査されます。妥当性検査は、前述のすべての基準に従って実行されます。
明示的妥当性検査を起動するには、次のどちらかを実行します。
- ソースビューで、ソースを右クリックし、ポップアップメニューから「XML の妥当性検査」 (Alt-Shift-F9) を選択します。
- デザインビューまたはソースビューで、「XML の妥当性検査」ボタン (Alt-Shift-F9) をクリックします。
妥当性検査メッセージ
コードの妥当性検査の結果は、次の領域に表示されます。
- デザインビュー
- ソースビュー
- 「出力」ウィンドウ
- 「ナビゲータ」ウィンドウの BPEL 論理ビュー
デザインビュー、ソースビュー、および論理ビューには、リアルタイム妥当性検査と明示的妥当性検査の両方の種類の結果が表示されます。
デザインビュー:
- BPEL 図内のエラーメッセージ。図上の要素の横に十字がある赤いマークが表示される場合、その要素は妥当性検査に合格しなかったことを意味しています。この十字をクリックすると、コールアウトウィンドウが表示され、前述の基準に従った妥当性検査に関連するエラーと警告メッセージが一覧表示されます。リアルタイムの妥当性検査に関連するメッセージは、絶えず更新されます。
- BPEL 2.0 スキーマへの適合性検査に関連したメッセージは、妥当性検査を明示的に起動した場合にのみ、コールアウトウィンドウ内で更新されます。これは、BPEL 2.0 スキーマへの適合性検査がリアルタイムモードでは実行されないためです。
- エラーストライプ。エラーストライプは、スクロールバーの右側に表示されるストリップであり、一部の要素が妥当性検査に不合格だった場合に赤いマークが表示されます。エラーストライプは、現在表示されている部分だけでなく、図全体を表します。図をすべてスクロールしなくても、BPEL プロセスにエラーがあるかどうかがすぐにわかります。赤いマークをクリックすると、問題の原因となっている要素にジャンプできます。エラーが検出されなかった場合、エラーストライプの小さな四角形が緑色になります。
ソースビュー:
- エラーマーク。エラーがある要素は、十字がある赤いマークが開始タグの右側に表示されます。文字列の下には赤い波線が表示されます。
BPEL 論理ビュー (「ナビゲータ」ウィンドウ):
妥当性検査が明示的に起動されたとき、「出力」ウィンドウに妥当性検査の結果が表示されます。妥当性検査が失敗した場合、「出力」ウィンドウにはエラーメッセージと警告メッセージが出力されます。
簡易修正
簡易修正によって、妥当性検査エラーの修正を部分的に自動化できます。
簡易修正を使用するには、次の手順に従います。
- プロセスのソースビューを開きます。
- ツールバーの「XML の妥当性検査」ボタンをクリックするか、ソースを右クリックして「XML の妥当性検査」(Alt-Shift-F9) を選択します。「出力」ウィンドウに妥当性検査の結果が表示されます。出力にエラーや警告が含まれる場合は、簡易修正で修正してみることができます。
- ツールバーの「簡易修正」ボタンをクリックします。「出力」ウィンドウの「簡易修正」タブに簡易修正の結果が表示されます。簡易修正による修正があった場合は、すべてこのウィンドウに反映されます。
簡易修正では、現時点で変数名のスペルミスの自動修正がサポートされています。
- 関連項目
- デザインビューでの要素の操作
- BPEL の要素について
著作権と商標について