ブレークポイントを使用した BPEL プロセスのデバッグ
関連項目
ブレークポイントを使用して、BPEL デバッガに、BPEL プロセス内の指定した場所で実行を停止するよう指示します。BPEL プロセスのインスタンスがブレークポイントに到達すると、プロセスは中断され、ユーザーはコードにステップインし、「BPEL プロセスのインスタンス」ウィンドウで現在のプロセスインスタンスを変更し、「BPEL プロセス実行」ウィンドウとデザインビューでプロセスインスタンスの実行を追跡し、「局所変数」ウィンドウで変数の値を確認し、「パートナーリンク」ウィンドウにプロセスのパートナーリンクを表示し、「ウォッチポイント」ウィンドウに XPath 式の値を表示できます。
また、フォルトブレークポイントを使用して、フォルトがスローされる前の値を確認することもできます。詳細は、「BPEL デバッガでのフォルトブレークポイントの使用」を参照してください。
現在 IDE 内で設定されているブレークポイントを表示および編成するには、「ウィンドウ」>「デバッグ」>「ブレークポイント」(Alt-Shift-5) を選択して「ブレークポイント」ウィンドウを開きます。各ブレークポイントについて、そのブレークポイントが置かれているファイル名と行を表示できます。「ブレークポイント」ウィンドウでは、「有効」列のチェックボックスを選択または選択解除することでブレークポイントを有効または無効にできます。
BPEL プロセス内にブレークポイントを設定するには、次の手順に従います。
- IDE のソースビューまたはデザインビューで BPEL ファイルを開きます。
- 次のいずれかを行います。
- ソースビューで、ブレークポイントを配置する行の左余白をクリックします。
- デザインビューで、ブレークポイントを配置する要素を右クリックし、「ブレークポイントの切り替え」(Ctrl-F8) を選択します。
デザインビューでは、ブレークポイントは特定の要素の上に小さな赤い四角形で表示されます。ソースビューでは、ブレークポイントはコードの行の左余白に赤い正方形で示されます。
- 「ナビゲータ」ウィンドウの BPEL 論理ビュー で、ポップアップメニューから「ブレークポイントの切り替え」を選択して、ブレークポイントの設定と削除を行うこともできます。「ナビゲータ」ウィンドウでは、ブレークポイントは、要素に付けられた小さな赤い四角形として表示されます。
プロジェクトがブレークポイントに到達したら、プロジェクトは中断します。その後の実行は、「実行」メニューまたはツールバーのボタンとして使用可能なコマンドを使用して管理できます。
デバッグセッション中は次のコマンドを使用できます。
これらのコマンドを使用可能にするには、デバッグセッションを開始し、テストケースを実行する必要があります。
- 一時停止。ユーザーがこのアクションをアクティブにすると、プロセスは停止できる最初の要素に到達するまで処理を続けます。現在のプロセスインスタンスがない場合、デバッガは任意のプロセスインスタンスの最初の実行イベントを待ちます。
- 続行 (F5)。プロジェクトがブレークポイントに到達するか、一時停止したら、「続行」を選択できます。このアクションを選択すると、次のブレークポイントに到達するまで、またはインスタンスが完了するまで、現在のプロセスインスタンスが実行されます。インスタンスの状態は、「実行中」に変化します。
- ステップイン (F7)。次の BPEL アクティビティーまでステップ実行します。ステップ実行すると、現在の行インジケータが前進し、現在の位置が図上に強調表示され、「BPEL デバッガ」ウィンドウの内容が現在の位置に応じて変更されます。現在のアクティビティー内に要素が含まれている場合、プロセスは最初に含まれている要素まで進みます。図には表示されない場合がありますが、「BPEL プロセス実行」ウィンドウには反映されます。たとえば、代入アクティビティーの中に <copy> 要素がある場合、プロセスは代入からコピーまで進みます。
- ステップオーバー (F8)。現在のアクティビティーと同じレベルにある次の BPEL アクティビティーまで進みます。現在のアクティビティー内に要素が含まれている場合は、停止しないですべて実行されます。
- ステップアウト (Ctrl-F7)。プロセスの次の上位アクティビティーまで進みます。たとえば、代入アクティビティーの中に複数のコピー要素があるとします。コピー要素の 1 つが現在のアクティビティーの場合、ステップアウトを実行すると、代入レベルにある次のアクティビティーに移動するので、コピー要素をすべてステップ実行する必要がありません。
- カーソルまで実行 (F4)。「ナビゲータ」ウィンドウ (BPEL 論理ビュー) または図の中 (デザインビュー) で選択されている位置まで、またはソースビュー内でのカーソル位置まで BPEL プロセスを実行します。カーソル位置まで到達したら、プロセスインスタンスは一時停止します。
BPEL プロセスからブレークポイントを削除するには、次の手順に従います。
- ソースビューで、ブレークポイントが含まれている行の左余白をクリックします。
- 「ブレークポイント」ウィンドウで、削除するブレークポイントを右クリックし、「削除」を選択します。ポップアップメニューから「すべて削除」を選択すると、現在 IDE に設定されているすべてのブレークポイントが削除されます。
- デザインビューで、赤いブレークポイントマークのある要素を右クリックし、「ブレークポイントの切り替え」を選択します。
ブレークポイントを無効にするには、次のいずれかの操作を実行します。
- 図の中で、ブレークポイントを示す小さな赤い四角形をクリックします。これによってブレークポイントは無効になりますが、完全に削除されるわけではありません。
- 「ブレークポイント」ウィンドウで、無効にするブレークポイントの「有効」チェックボックスを選択解除します。
ブレークポイントのグループ操作
ツールバーには、プロセスのブレークポイントに対するグループ操作用のボタンが 3 つあります。
- 関連項目
- Java ブレークポイントの設定
- プログラムのステップ実行
- BPEL デバッグセッションの開始と終了
- BPEL プロセスをデバッグするためのウオッチポイントの使用
- BPEL デバッガでのフォルトブレークポイントの使用
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