JSF 1.1 ファイルアップロードコンポーネントの「プロパティー」ウィンドウ
関連項目
ビジュアルデザイナーで編集中のページでファイルアップロードコンポーネント を選択すると、そのプロパティーが「プロパティー」ウィンドウに表示されます。
このコンポーネントのプロパティーの大部分は、ページ Bean では Upload Java コンポーネントの JSP 属性およびプロパティーの両方になります。
このコンポーネントには、次のプロパティーがあります。
「一般」
id。 型: String
ページ Bean および JSP ファイルでのファイルアップロードコンポーネントの名前。
Appearance
columns。 型: int
フィールドの描画に使用する文字数。デフォルトは 40 です。一部ブラウザでは、「style」プロパティーで幅を設定していると、この設定がオーバーライドされます。たとえば、Internet Explorer は幅設定に従いますが、Mozilla は従いません。また、通常、このコンポーネントは Web ブラウザのときよりビジュアルデザイナーのときの方が多きくなり、正しく整列されていないように見えることがあるため、必ず、Web ブラウザでコンポーネントの外観をテストし、必要に応じて、ビジュアルデザイナーでコンポーネントを調整してください。
label。 型: String
このプロパティーにテキストを指定した場合、テキストを示すラベルがコンポーネントとともに表示されます。
「label」プロパティーはラベルコンポーネント ほど柔軟ではありません。コンポーネントに対するラベルの位置など、ラベルの外観をより制御したい場合は、ラベルコンポーネントを使用できます。
labelLevel。 型: int
ラベルの外観を決める数値。1 (強) はフォントサイズが大きく、ボールドで表示されます。2 (中) はデフォルトです。フォントサイズが小さく、ボールドで表示されます。3 (弱) はフォントサイズが小さく、ボールドではない通常の太さで表示されます。このプロパティーは、「label」プロパティーを設定した場合にのみ有効です。
style。 型: String
コンポーネントに適用する階層式スタイルシートの規則 (CSS レベル 2)。例:
position: absolute; left: 288px; top: 312px
値を直接入力するか、省略符号ボタン (...) をクリックしてスタイルエディタ を使用して入力します。
このプロパティーは、このコンポーネントのテーマまたはプロジェクトの CSS ファイルの設定をオーバーライドします。コンポーネントの一部が、別のスタイル設定の子コンポーネントによって隠されていると、このプロパティーに指定されているスタイルが適用されていないように見えることがあります。
CSS2 スタイル属性の一覧は、次の Web ページを参照してください。
styleClass。 型: String コンポーネントの生成時に適用する CSS スタイルクラスの空白区切りのリスト。スタイルクラスは、プロジェクトのスタイルシートまたはテーマの CSS ファイル内で定義されている必要があります。省略符号ボタン (...) を押すと、このプロパティーに追加できるすべてのスタイルが表示されます。プロジェクトの階層式スタイルシートに CSS のクラスや規則を追加する方法については、CSS エディタ を参照してください。このプロパティーに追加されたクラスが、コンポーネントに対して効果がないように見えることがあります。このように見える理由については、上記の「style」プロパティーの注を参照してください。
現在のテーマ からプロジェクトの CSS ファイルに CSS スタイルクラスを追加し、そのスタイルクラスの定義を変更した場合、その変更は、そのスタイルクラスを使用しているすべてのコンポーネントに作用します。ただし、プロジェクトの CSS ファイルには、デフォルトのスタイルクラスの定義を変更する独自のスタイルクラスを追加することができ、このプロパティーにその独自のクラスを追加した場合、その変更は、このコンポーネントのこのインスタンスにのみ作用します
このコンポーネントの defaulttheme CSS スタイルクラスは次のとおりです。
css_master.css
.TxtFld {} .TxtFldDis {background-color:#E1E4E5;color:#848687}
.TxtFld, .TxtFldDis {padding-left:2px}
Data
required。 型: boolean
選択した場合、ユーザーは、ページを送信する前に必ずファイルアップロードに値を入力する必要があります。ページにメッセージコンポーネント を追加し、「for」プロパティーをこのコンポーネントにリンクする場合、値を入力せずにページを送信しようとするとエラーメッセージが表示されます。
uploadedFile。 型: UploadedFile
ユーザーが選択したファイルを示します。このプロパティーの値は、解決した結果が com.sun.rave.web.ui.model.UploadedFile 型のオブジェクトになる式です。このプロパティーは読み取り専用で、プロパティーウィンドウでは設定できません。対応する Java Upload コンポーネントの getUploadedFile() メソッドを使用して、アップロードしたファイルの内容にアクセスすることができます。
validator。 型: MethodBinding
「value」プロパティーに合った適切な型の値を生成する JavaServer Faces バリデータ。バリデータは、ユーザーが入力した値が正しいことを確認します。ドロップダウンリストからバリデータを選択します。空白 (null) を選択すると、バリデータは呼び出されません。バリデータを選択する場合は、必ずバリデータが使用されるよう「required」プロパティーも選択します。
独自のバリデータメソッドを定義する場合は、たとえば、コンポーネントを右クリックして「イベントハンドラを編集」>「validate」を選択すると、このプロパティーに設定した値がオーバーライドされます。
イベント
ビジュアルデザイナーでコンポーネントを右クリックして、「イベントハンドラを編集」>「<イベント名 >」選択することによってイベントのプロパティーを設定できます。
validate。 コンポーネントの値を検査するために呼び出すメソッドがある場合、そのメソッドの名前。「validator」プロパティーに JavaServer Faces バリデータを選択するのではなく、バリデータメソッドをコーディングする場合は、コンポーネントを右クリックして「イベントハンドラを編集」>「validate」を選択します。このメソッドのデフォルト名は component-id _validate で、component-id はコンポーネントの「id」プロパティーの値です。この方法でメソッドを定義すると、「validator」プロパティーと「validate」プロパティーは自動的に設定されます。バリデータを定義する場合は、必ずバリデータが使用されるよう「required」プロパティーも選択します。
このプロパティーを設定すると、「validator」プロパティーの値も設定されます。独自のバリデータメソッドを定義する場合は、「validator」プロパティーの値を変更しないでください。変更した場合、定義したバリデータメソッドとの関連付けが失われる可能性があります。
valueChangeListener。 コンポーネントの値に変更があったときに呼び出すコンポーネント値の値変更リスナーメソッドの名前。一般に、こうしたメソッドを定義するには、ビジュアルデザイナーでコンポーネントを右クリックして、「イベントハンドラを編集」>「processValueChange」を選択します。このメソッドのデフォルト名は component-id _processValueChange で、component-id はコンポーネントの「id」プロパティーの値です。
コンポーネントのポップアップメニューで「変更時に自動送信」の項目を設定した場合は、アクションメソッドではなくこのメソッドを使用します。
動作
disabled。 型: boolean
選択した場合、コンポーネントはフォーカスされないか、送信に含まれません。コンポーネントがページに適用されない場合は、このプロパティーを使用します。「disabled」プロパティーを使用したときの働きと「readOnly」プロパティーを使用したときの働きについては、「readOnly」プロパティーの注を参照してください。
readOnly。 型: boolean
選択した場合、ユーザーが値を入力できなくなりますが、コンポーネントの値は送信されます。コンポーネントは適用するが変更されてはいけない場合に、このプロパティーを使用します。
読み取り専用フィールドがページの送信時に含まれるのに対し、無効にされたフィールドはページの送信時に含まれません。「disabled」プロパティーを使用した場合、JavaServer Faces は値が送信されたことを検出しません。
toolTip。 型: String
コンポーネントの HTML の title 属性になります。スクリーンリーダーで読み取ることができ、ツールチップとして表示できます。
コンポーネントが使用不可にされていると、ほとんどのブラウザでツールチップが表示されません。
visible。 型: boolean
描画される HTML ページでコンポーネントをユーザーに見えるようにするかどうかを指定します。このプロパティーはデフォルトで選択されています。このプロパティーを選択解除した場合、コンポーネントの HTML コードはページに描画されますが、スタイルの設定で非表示になっているので、コンポーネントをブラウザでは見ることができません。HTML コードが描画されているためコンポーネントはフォーム送信時に処理され、ブラウザでソース表示すると HTML コードを見ることができます。このほか、Web アプリケーションはクライアント側の JavaScript を使用して、コンポーネントを表示/非表示にできます。
たとえば特定のユーザーには見せない情報が含まれているなど、コンポーネントを完全に非表示にする必要がある場合は、「rendered」プロパティーを選択解除します。
アクセシビリティー
tabIndex。 型: String
ユーザーがタブでドキュメント内を移動した場合にコンポーネントがフォーカスを得るタイミングを決定するタブ順でコンポーネントの位置を指定します。値は 0 ~ 32767 の範囲の整数です。
JavaScript
onBlur。 型: String
コンポーネントがフォーカスを失ったときに実行する JavaScript。
onChange。 型: String
コンポーネントにフォーカスがない状態からフォーカスを得たあとで値が変更されたときに実行する JavaScript。
onClick。 型: String
ユーザーがコンポーネントをクリックしたときに実行する JavaScript。
onDblClick。 型: String
ユーザーがコンポーネントをダブルクリックしたときに実行する JavaScript。
onFocus。 型: String
コンポーネントがフォーカスを得たときに実行する JavaScript。
onKeyDown。 型: String
コンポーネントにフォーカスがあり、キーが押されたときに実行する JavaScript。
onKeyPress。 型: String
コンポーネントにフォーカスがあり、キーが押されて離されたときに実行する JavaScript。
onKeyUp。 型: String
コンポーネントにフォーカスがあり、キーが離されたときに実行する JavaScript。
onMouseDown。 型: String
マウスカーソルがコンポーネント上にあり、ユーザーがマウスボタンを押し続けているときに実行する JavaScript。
onMouseMove。 型: String
ユーザーがコンポーネント上でマウスカーソルを動かしているときに実行する JavaScript。
onMouseOut。 型: String
ユーザーがコンポーネント上に置かれていたマウスカーソルをコンポーネントの外に動かしたときに実行する JavaScript。
onMouseOver。 型: String
ユーザーがコンポーネント上でマウスカーソルを動かしているときに実行する JavaScript。
onMouseUp。 型: String
マウスカーソルがコンポーネントにあり、そこでユーザーがマウスボタンを離したとき実行する JavaScript。
onSelect。 型: String
ユーザーがコンポーネント内のテキストを選択したときに実行する JavaScript。
詳細
immediate。 型: boolean
このプロパティーを選択すると、ユーザーがファイルアップロードをアクティブにしたとき、妥当性検査やモデル値の更新などの前にページ Bean 内のコードが実行されます。基本的には、コードの実行はサーバーでただちに行われ、ページが返されます。この機能をより簡単に実装するには、仮想フォーム にコンポーネントを関連付け、そのコンポーネントを右クリックして「変更時に自動送信」を選択します。
immediate アクションの最も一般的な例は、「取消し」ボタンです。「取消し」ボタンを immediate にして通常の妥当性検査や更新を飛ばすことができますが、アクションハンドラは引き続き必要なことをすべて行うことができます。一般には、アクションハンドラは前のページに戻ります。デザインによっては、アクションハンドラが「トランザクションが取り消されました」などの情報メッセージをキューに入れるものもあります。より多くのことを行うことも可能です。たとえば、ユーザーが現在の操作を取り消した事実を記録することもできます。
rendered。 型: boolean
選択した場合、ページが送信されるたびにファイルアップロードが描画され、処理されます。選択しなかった場合、ファイルアップロードがページに表示されることはなく、非表示コンポーネントとしても描画されません。
このプロパティーは、ファイルのアップロードをいつ描画するかを決定する JavaBean プロパティーにバインドできます。たとえば航空機の予約フォームで、頻繁に利用する顧客にはファイルのアップロードを表示し、一般の利用客には表示しないようにできます。このプロパティーをバインドするには、プロパティーの右側にある省略符号ボタン (...) をクリックし、ダイアログで「バインドを使用」を選択します。
valueChangeListener。 型: MethodBinding
上記の「イベント」の「 valueChange 」プロパティーを参照してください。このプロパティーの値を設定する簡単な方法を説明しています。「valueChangeListener」プロパティーは、「valueChange」イベントプロパティーの土台になっているメソッドバインドです。「valueChangeListener」プロパティーは、「valueChange」イベントプロパティーにメソッドを設定すると更新されます。
「valueChange」プロパティーの省略符号ボタン (...) をクリックすると、そのプロパティーのプロパティーエディタを使用して、バインド先の既存のメソッドを選択したり、新しいメソッドを作成したり、既存のメソッドとのバインドを解除したりできます。上級者であれば、たとえば、ページ Bean に存在しないメソッドを呼び出す場合など、「valueChange」プロパティーを使わずに、この「valueChangeListener」プロパティーに直接メソッドバインド式を入力することができます。
関連項目
ファイルアップロードコンポーネント
コンポーネントの手順
コンポーネント関連の手順早見表
著作権と商標について